適切な運動が、健康や生活の質、疾患の回復へ与える効果のメカニズム解明、評価方法、提示方法に関する研究、
安全かつ効果的に継続しやすい運動方法の研究、及びその社会実装を目指します。

スポーツによる“心体脳力しんたいのうりょく”のアップ

少子高齢社会における生活の質向上において、個人が身体を自由に活動させることの価値が高まっています。この価値実現のためには、年齢、性別、健康状態によらず、個人のレベルや視点を考慮しながら安全かつ効果的に運動を継続することが重要です。当講座は、運動が疾患、健康、生活の質へ与える効果のメカニズム解明、評価方法、提示方法に関する研究、安全かつ効果的に継続しやすい運動方法の研究、及びその社会実装を目指します。

NIRSを用いたスポーツと脳機能に関する社会実装研究

具体的には、例えば、スポーツによる心体脳の活性化を支援するシステムやプログラムの研究開発、運動効果の実証研究、運動モニタリングシステムの研究開発が挙げられます。特に、NIRS脳機能計測技術の適用や大量の健康診断情報へのAI技術適用などによって、社会問題となっている生活習慣病、ストレス、認知症のリスク判定方法を研究開発いたします。また、地域におけるスポーツ産業振興に向けて、IoTヘルスケアシステム実装やアクティブ社会構築のあり方を検討し、地域への実装を目指します。

運動が健康増進や未病改善において効果的であることを個人の実感と客観的な評価・提示によって認識されること、安全かつ効果的に継続しやすい運動方法が社会で実践されること、によって運動の習慣化が期待されます。また、スポーツを日常生活や社会生活の中に導入しやすい手法や環境づくりを通して、コミュニケーションやインタラクションが促進され、心身ともに健康な地域社会基盤が構築されることも期待されます。さらに、研究および教育を通してこうした社会で活躍する人材輩出も期待されます。

スポーツジムの計測器と指導する教授